【フリスコ:2】ジャンクギターの分解と清掃(前編) Frisco ストラトタイプ

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前回に引き続き、フリスコのストラトタイプを使って、ジャンクギターの修理について説明します。

だんな

今回は、分解と清掃(前編)です。

・安全に弦をはずす方法
・断線しないようにピックガードをはずす方法
・ハンダゴテを使うときの注意点
・トレモロユニットのはずし方

というような内容が盛り込まれていますので、最後まで読んでいってくださいね✿

目次

分解のための前準備

ギターの分解や調整をするときは、机など台の上にギターを置いて作業すると思います。

その際に、ギターに傷がつかないよう机の上にダンボールを敷いています。

古い毛布とかでもいいと思いますが、ダンボールだと作業中にちょっとしたメモもできるので、便利です。

弦を切る

ジャンクギターには弦が張ってある場合と、張ってない場合の両方があります。

弦が張ってある場合でも、弦が古くてさびていることが多いので、ほとんどの場合は弦を新しく交換します。

まず弦をゆるめます。

「だるんだるん」になるまで弦をゆるめたら、12フレット付近でニッパーを使って弦を1本ずつ切ります。

このとき弦をゆるめておかないと、切った弦が跳ね返ってけがをすることがあります。

だんな

顔や目に当たるととっても危ないので、必ず弦をゆるめましょう!

弦をはずす

切った弦をはずしますが、手袋をして作業したほうがいいです。

柔らかくてフィット感が抜群です。

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ギターあるあるですが、切った弦は指に刺さります。痛いですし血が出ます。

写真では手袋してません・・・マネしないように!

また、切った弦がギター本体やネックの塗装面を傷つけることがありますので、丁寧に一本ずつはずしていきましょう。

ペグに巻いてある方向の逆方向に弦を回していきます。

最後にペグの根本を持って、抜き取るように丁寧にはずします。

雑に数本まとめてはずすと、指に刺さりますよ。

だんな

特に3弦、2弦あたりが要注意です。

次に本体側です。

このギターはトレモロユニットがあり、背面に弦を押し出してはずしていきます。

特に細い方の弦のボールピースがブロックの中で引っ掛かり、取れないことが多いです。

その場合は、はずした6弦の切断したほうを外れない弦の穴に入れて、グイっと押し出すと、引っ掛かっていたボールピースが外れて弦が取れます。

このギターではこの方法で1弦と3弦をはずしました。

はずした弦は全てまとめて、写真のように丸めて捨てます。

Yoshimin

弦が張ってあるときには気にならなかったけど、はずしてみるとかなりサビて汚れていますね。

本体の水拭き

次に柔らかいクロスで水拭きです。クロスは固めに絞ってくださいね。

クロスは古タオルを切ったものを使ってます

力を入れてゴシゴシと拭きたくなるところですが、その気持ちをぐっとこらえて、軽くなでるように何度も拭きます。

ここでの水拭きは、あくまでも「これからの修理」のための前準備です。

だんな

汚れたままだと修理作業も気分が乗りませんからね。

写真のように、全体を拭き上げます。ネックもヘッドも指板も全てです。

くれぐれも「力を抜いて何度も」拭きましょう。

強く磨き上げると塗装面に影響しますし、打痕付近の塗膜をはがしてしまうことにもなります。

また、水拭きなので、油膜やタバコのヤニなどは、完全に取り去ることはできません。

後でコンパウンドで磨いたり、ワックスをかけますので、水拭きは簡単に済ませます。

水拭きだけでもジャンクコーナーに置かれていたときよりも見違えるようにきれいになります。

このあたりでぐっと愛着がわいてきます。

だんな

早く修理して演奏したい!

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分解

私の場合、ジャンクギターを購入した後は、全て分解して、磨ける部品はすべて磨いてから組み立てて調整します。

必ずしも全て分解する必要はありません。

人によっては、不具合があった部分だけを修理したり、弦だけを張り替えて終わりにしたりなど、色んなやり方があります。

だんな

どこまでこだわるかは、人それぞれです。

なので、これからの作業工程についても、必要な部分だけを抜き出して見てくださいね。

ピックガードから順番にはずしていきます。

ピックガードを留めるネジをはずす

ピックガードのネジを見てください。

私も最初はどこからはずすの?と思いました。

ストラトタイプの場合は、3種類のネジがあります。

・ピックガードを留めるネジ
・ピックアップを留めるネジ
・ピックアップセレクターを留めるネジ

写真の○の位置がピックガードを留めるネジです。このギターでは11本のネジがありました。

ピックガードを留めるネジ

ピックアップを留めるネジは、一つのビックアップの両側に1本ずつで、合計6本あります。

ピックアップを留めるネジ

ピックアアップセレクターを留めるネジは、セレクターの両側に1本ずつで合計2本あります。

ピックアップセレクターのを留めるネジ

今からピックガードをはずしますので、ピックガードを留めてある11本のネジをはずしました。

また、このギターはフロントピックアップの右側の調節ネジが外れてしまっていました。

調整ネジは、ピックアップの高さを調整するネジのことです。

ピックアップの磁石のおかげで、かろうじてはずれずに留まっていたようです。

ピックガードを開けて、一旦このネジをとれて無くしてしまわないよう締めておきます。

ピックガードをはずすときの注意点

ピックガードは、ネジをはずしたら簡単にはずれるわけではありません。

ストラトタイプの場合、ピックガードと本体は、ジャック(シールドを取り付けるところ)とブリッジアースの2か所で配線がつながっています(例外あり)。

無理に配線を引っ張らないように、ゆっくりとピックガードを持ち上げてみてください。

たまにSSH(シングル・シングル・ハムバッカー)の配線でハムバッカーがエスカッションで留められていて、そのネジが本体まで届いていることもあります。

エスカッションって? >> エレキギター用語辞典「エスカッション」

その場合はピックガードがはずれません。

全ての場合の説明は無理ですが、共通して言えることは、考えられるネジをはずしながら確認し、強く引っ張ったりせずに優しく作業したほうがいい、ということです。

ピックガードとジャックを本体からはずす

ここからはハンダゴテを使います。

60ワットなので、さらに効率よく作業がはかどります!

修理を始めた最初の頃は、このハンダゴテにかなり抵抗がありました。

だんな

今でも緊張します。

ハンダゴテの使用上の注意点はだた一つ、「やけどをしない」これにつきます。

まず、ブリッジアースの線をハンダゴテではずします。

ハンダゴテはあらかじめ通電させて熱くなるのを待ちます。

私はクロスをいつもよりゆるめに絞って、水を多く含んでいる状態にして、そのクロスの上にハンダゴテの台を置いて使用しています。

ハンダゴテを使い始めると、ギターの部品や、ギターの裏側にまで熱が伝わり、思わぬ部分が熱くなっていることがあります。

そのため、濡れクロスは、ギターの下に敷いたりするなど、何枚か用意しておくと安心だと思います。

ボディを裏返すと、スプリングハンガーにアース線がハンダで取り付けられていることがわかります。

スプリングハンガーって? >> エレキギター用語辞典「スプリングハンガー」

これがブリッジアースです。

スプリングハンガーの裏側に湿らせたクロスをセットし、ハンダゴテを盛り付けられたハンダにあて、ピンセットで配線をはずします。

絶対に力づくでやらないこと!

配線が外れたと同時に、熱せられたハンダが飛び散り、目などに入るととんでもない事故になります。

保護メガネをすると安心!

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はずれないときは、配線をニッパーでで切断することになります。

切断した場合、次にハンダで取り付ける際、残ったハンダと配線が邪魔になりますので、私はハンダゴテを使ってできるだけ取り去るようにしています。

ピックガードを押さえながら、ギターの前面を上にして、今度はジャックをはずしていきます。

このギターのように船形のジャックの場合はネジ2点留めが多く、このネジ2本をはずすと簡単にはずれます。

次にジャックの内側に、2本の線がつながっています。

後で組み立てるときに、なぜか逆につけてしまうことがありますので、配線の色でどちらにつながっていたかをメモや写真に撮って保存しておいてください。

このギターは黒色の配線がアース、白色の配線がホットでした。

ホットとは?(「熱い」ではないよ笑) >> エレキギター用語辞典「ホットとアース」

ジャックで言うと、挿し口に近い筒状の部分に黒(アース)がつなげられていて、シールドの先端が引っ掛かる金具に接続されているのが白(ホット)です。

ジャックをよく見て覚えておきましょう。

2か所のハンダをはずすと、ピックガードが本体から外れます。

値段の高いギターにはザグリに伝導塗料が塗られており、そこからのアース線がつながれていることがあります。

ザグリって? >> エレキギター用語辞典「ザグリ」

他につながっていないか注意しながらピックガードをはずしましょう。

また、配線もメモをしておきます。

Yoshimin

実際の配線と同じ色じゃないし、こんなんでわかるの?

だんな

自分がわかればいいので大丈夫。写真でも残しておけば完璧!

トレモロユニットの取り外し

このギターはスプリングハンガーのネジがこれでもかっていうほど締め付けられています。

こうなるとスプリングの張力が強く、なかなかスプリングがはずせません。

仕方なくネジをゆるめてスプリングをはずしますが、後でアームのスプリングの調整が必要となります。

だんな

スプリングの調整は、次回くわしく説明します。

今回はネジをゆるめてスプリングを3つともはずしました。

次に表面のブリッジを留めている6つのネジをはずし、トレモロユニットもはずします。

これで、内臓摘出完了です。

まとめ

今回はジャンクギターの分解と清掃(前編)について説明しました。

次回は後編として、ネックの取り外しやフレット磨き、ステッカーのはがし方などについて解説しますので、是非読んでくださいね✿

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